素晴らしい冒険談

ネット上にあるフリーゲームやオリジナルMIDIやMP3の紹介を中心とした、プロアマを問わずお気に入りのクリエイターを紹介するブログ。

2009/12/05(土) 08:49:32

学校を舞台に人との係わりを避けている主人公を中心にストーリーが進む、分岐のないサウンドノベルです。
東京創元社主催のミステリーズ!新人賞の第1回で、最終選考まで残った作品をもとに作られたそうです。

ミステリーズというと文字通りミステリを扱った雑誌ですが、序盤はそういう印象は受けなくて、文学小説を読んでいるように感じました(自分がミステリについてよく知らないだけかもしれません)。
後半の展開を含めて全体的には、オカルトファンタジーと言ってもいい気がします。

テキストはとても読みやすくて、派手さはありませんが、テンポよく進んでいく展開はとても楽しめました。
主人公の孤独でいたい気持ちと、病気の少女を気に掛けてしまう心の葛藤?が面白くて、この辺りは微笑ましいギャグと言ったところでしょうか(笑)。
作品全体としては悲劇的な作品で、振り返りたくない過去と向き合わなければならない場面は、非常に胸を締めつけられました。

気になった点としては、主人公の置かれた位置といったものが、後半になって紐解くようにわかってくるのですが、この辺りは狐につつまれたという心境で、しっくりこないものがありました。
こういうタイプの作品は初めてですが、実験的な作品と言えるかもしれません。

作者さんのサイト
電脳 不在証明


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